曳家はどんな建物でできるのか?
曳家は建築物を取り壊さず、そのままの状態で移動する方法のことです。
あまり一般住宅やビルでは見かけませんが、歴史的建造物などの建物を取り壊さず、とっておきたいときなどに使用されます。
この曳家ですが、どんなときに行えるのか。
条件として、基礎部分がしっかりと固定されている建物です。
鉄筋コンクリートなどの重量のある土台が作られていれば、問題なく、曳家工法にて移動することができます。
ほとんどの建物は土台から建設されていますので移動できると考えて良いでしょう。
しかし畜舎のように土台がない建物も存在します。
そういった建物だと曳家工法は難しいです。
ただ、土台がないと絶対に曳家はできないのかというとそんなことはありません。
その場合は腰付移動工法と呼ばれる鉄骨資材や木材を新たに導入した方法で移動できます。
イメージとしては土台部分に新たに鋼材や角材を敷き詰めて、ワイヤーやボルトで固定して基礎部分を作る形です。
ただ、この方法が可能なのは比較的小さな建物に限ります。
例えば、神社やお寺で行うことはありますが、あまり大きな建物だと、土台を作るのが難しくなってしまいます。
もし、現在の建物で曳家工法が可能なのか知りたいという方は猪志崎組までお問い合わせください。
2022.06.20