曳家はなぜ行われているの?
全国的にも数が減ってきた曳家対応を行っている猪志崎組です。
数が減ってきたので、曳家という言葉自体があまりなじみがないかもしれません。
曳家は建物の状態をそのままにして移動する手段のことです。
昔は建物を移動するケースが数多くありました。
なぜ曳家が行われているかというと、地盤調査がしっかり行われていない段階から建物を建てていたので、実は軟弱地盤だった、なんてこともあったためです。
そのため、安定した強固な地盤の場所に移動しようというケースがよくありました。
最近は建物を建設する際に、そういった調査が行われてから建物を建てるため、移動することはまずありません。
今、曳家が必要なケースは歴史的建造物の維持、保存したい時など、限定された場合のみです。
また少例ではありますが、大地震が起こって地盤の状態が安定していない、地盤沈下が起こってしまったなどのケースでも、曳家を行うケースがあります。
昔の建物は床下が空いていることが多く、そこに鉄骨資材や板を容易に通すことができるため、比較的簡単に建物の移動が可能です。
もし曳家を行いたい場合がございましたら、猪志崎組までお問い合わせください。
現地調査を行ってから、最適な方法をご提案させていただきます。
2022.10.20